2016.4.16(土)DAY3
目が覚めた。7時を過ぎていた。
朝日に向かってSUPを漕ぐつもりだったが、既に日は高く上りギラギラと灼熱の照りで浜辺を焼いていた。Shojiはまだ熟睡状態。一人部屋を抜け出して浜辺にでる。この宿のプライベートビーチだけに、静かだ。子供が数人すでに水際で遊んでいる。こっちの子はゴーグルも浮き輪も使わずただ波と戯れて、それでいて輝いている。SUPに乗り込み漕ぎ出す。風と波は意外とあり面白い。少しからだのだるさと筋肉痛を感じる。しかし、漕いで行くにつれて体がほぐれていくのがわかる。となりのLung Damビーチまでこいで行く。そこは岬の陰になっていて波が穏やかだ。そこもプライベートビーチになっていて桟橋がかかっており、船が直接このビーチに来ることができる。まだ、朝早いのでビーチには人がいない。砂浜で寝転びボーっとする。何て贅沢なひと時なのだろう。波の音が心地いい。
一休みしたところで、SUPで宿まで戻り、Shojiを起こしにかかる。昨日は宿の中でクーラーをかけ、蚊にも悩まされずよく眠れたが、Shojiは起きざま、「昨日蚊にさされたところが今になって痒い」と騒ぎ出した。二人で再度SUPを漕ぎ、シャワーを浴びて右隣のレストランで朝食を取る。昨日のキャンプと違い宿だといつでも暖かいシャワーを浴びれるところが最高だ。ShojiはAmerican breakfastを頼み、俺はタイのSeafoodお粥を頼む。とりあえず冷蔵庫で昨晩冷やしていたハイネケンを持ち込み飲む。
うまい。
持参したナッツ&ドライフルーツのつまみがビールに良く合う。
Shojiはこのドライフルーツマンゴーにおいしいおいしいといたく感動していた。
タイは酒を店に持ち込んでもOKだ。(場所により持ち込み料を取られるところもある)
昨日もタイのシーフードお粥食べたけどおいしいかったのでまた頼んだ。
食後のコーヒーもたぶんインスタントなのだろうけど、挽きたてのコーヒーみたいにおいしい。
なぜだ?
二人でしばらく何もせずぼーっと過ごす。
その後SUPで何度か漕いでいると、タイ人の女性が話しかけてきた。
「それはレンタルですか?」どうもSUPに興味があるらしい。
「自分のだけど、乗りたい?」「うん」乗らしてあげる。やはり初めての人には難しいらしい。何度もひっくり返り、要領を得ない。彼氏がいたので、彼にも乗らせてあげる。やはり、なんども海に落ちている。なんとなく優越感に浸る。俺たち乗れるもんね。
Shojiもすこしずつボードに慣れてきたようだ。でも今回は圧倒的に練習時間が少なかった。しっかり練習してください。最後のサメットの海をSUPで堪能した。
11時半頃に海から上がりシャワーを浴びて片づけ開始。意外と使わない荷物が多かったことに驚いた。釣りもしなかったし、手銛も使わなかった。
チェックアウトの12:00を少し回ったところで部屋を出て鍵をフロントに渡す。人懐っこい30前後の店主がピックアップトラックのタクシー(宿からナダン港まで1台THB350。1100円)を予約してくれた。モーターボートだと宿の前から一人THB350でバンペー港まで運んでくれる。でも我々は帰りのチケットを一人THB50で既に買っているので、ナダン港まで行かねばならなかった。12:30に予約してくれた。それまで日陰の椅子でビールを飲んでくつろいだ。汗が滝のように流れる。宿から坂を2分ほど上ったところに舗装されていない道がありピックアップトラックを改良したタクシーが来た。みちがでこぼこで非常に乗り心地は良くなく、15分かかってナダン港に到着した。定期船は既に帰りの荷物を積み込み、申し訳なさそうに乗客が狭いスペースに日陰を争うかのように、既に座っていた。船に乗り込むとき俺たちの重い荷物を海に落ちないよう慎重に船員に渡し乗り込んだ。
最後におそろいでアニメのキャラクターキャップをかぶった外人と年の相当違うタイ女性が乗り込んできた。帰りの船13:00ナダン港発バンペー港行きの乗合船(50バーツ)が5分送れて出航した。俺たちのSTARBOARDのキャリーバックが船の先端の荷物置き場に、乗組員によって右側と左側にバランスよく寝かせられている。重いから船のバランスをとっているのだ。たぶんこの船員の血液型はA型だろう。日陰の真ん中の席が一杯のため、西日の差す船の左側の席に腰を下ろし、昨日コンビニで買って残っていた最後のハイネケン330mlのプルタブを開け灼熱の4月の太陽を顔面に浴びながら、最後の一本を口に流し込んだ。喉に生ぬるい液体が注ぎ込む。いったいこの旅で何本のビールを飲んだのだろう。
俺たちの初めてのSUP Tripが終わった。
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