2018.1.13(土)~14(日)ブッシュクラフトキャンプin波久礼

今年最初のパックラフト&キャンプは1月13日、14日の二日間でいつもの荒川上流、上長瀞~波久礼へ向かった。11時ごろに出たので到着は13時になってしまい、準備して出発は14時になってしまった。今までバーナーと燃料(ガソリン、燃料用アルコールなど)を持参してきたが、今回からそういうものは持参せず、河原に落ちている流木で全て賄おうと考えている。要するに焚火燃料で湯を沸かし、飯を食らう。より、自然に近づく。そういうふうに自分を変えていこうと考えている。極力無駄なものを持参せず、自然のものを利用し、加工し、自然を味わう。よって、湯を沸かす道具としてアルミの吊り下げ型の鍋とワイヤーを持参。それを石で固定した流木にからまし、上から吊り下げて焚火にかざす。楽しみだ。

上長瀞の荒川にあるカヤックのフリースタイルスポットは水量が少なすぎて、今日はカヤッカーがだれもいなかった。川を独り占めだ。この1時から3時が一番ポカポカして暖かい時間帯だが、少し今日は風があり肌寒い。パドリングジャケットを上下に着こみ出発。今回靴はザックに仕舞い、防水ソックスのみでスタートした。案の定川の上はパックラフトの床のビニール一枚なので床に触れるかかとがじわじわと冷たくなってくる。「やばいなあ」と思いつつ、かかとを少し上げて漕ぎ下る。パドルグローブも完全防水ではないので水が浸入し手指がしびれるように冷たい。やはり、指先、足先は登山と同じように凍傷の危険があるので十分に保温を徹底しなければいけない。次回への反省材料だ。

グローブはスノーボード時の手袋へ、足先は登山靴にスパッツで水の浸入を防ごう。前回10m防水のカメラが水没して修理に出していたが、もう部品のサポートが終了するとのことで、30m防水の最新NIKON COOLPIX W300を無料でいただいた。超ラッキー。しかも6か月保証付き。今度は水没させないように大切に扱おう。

川を下っていくと、ところどころ氷が張っている。常にマイナス気温で水が凍っている箇所が日々増えてきていることがわかる。秩父の住民と駅で立ち話した時に、「ここらへんは冬の間あまり雨も雪も降らんよ。でもとても気温が下がる」と。どおりで夜が寒いはずだ。

2時間程がんばって漕いで、いつもの河原に到着。その河原も氷が張っていた。パックラフトから降りるとき、足を水につけると6年ぶりに履いた防水靴下に細かい穴が開いており冷たすぎる水が入り込んで飛び上るほどの冷感が足先を痺れさせた。

急いでバッグパックから着替えを出して、銀紙シートを床に挽きそのうえで、砂の着いた足をふき、マッサージして着替えた。上着のパドルジャケットはそのまま着続けてその上にジャケットを2重に着た。まだ4時を少し回ったところなので明るい。早速本日のメインイベントになる焚火のため流木を集めた。意外とたくさん流れ着いている。しばらく雨が降っていないのでからからに乾いている。

石で風防を作り、落葉を焚きつけにして、ライターで着火。一発ですぐ着いた。小枝を平行に並べその上に中枝を平行に載せ、熱がこもるようにし、全体の熱量を上げ、火力を上げる。しばらくすると大枝に火が移り安定してきた。

【今夜の夕飯は、ベーコン、チーズ、ビール、バーボン、卵入り塩ラーメン】

長い流木を石で固定し、そこにワイヤーを上からとおし、鍋を吊り下げる。中にはSAWYER浄水器で川の水をろ過したものを入れた。まずはビールで乾杯。寒いのだが焚火の前ではやはりまず、ビール、ビールで乾杯だ。行動食の残り(ピーナツ揚げ、ピーナッツ、チョコをジップロックに混ぜて入れたもの)をつまみながら、焚火のTVを見て、ビールをグビ。ビールをチェイサーにチーズをつまみにバーボンをちびりちびり傾ける。普段吸わないがこの時だけは紙巻きたばこを1本取り出し焚火で燃えている小枝の火で煙草に火をつける。そしてバーボンを飲む。最高だ。背中と尻が寒いが最高だ。以前は椅子を持ってきていなかったので、大きめの石を積んで椅子にしていたが、けつが冷たいし、油断をすると崩れるし、くつろげないのでHelinoxのチェアワン(950g)を持ってきた。これで長時間焚火を楽しめる。でも相変わらずけつは冷たいので、次回はケツ敷きを敷こう。鍋と焚火が絵になる。常にお湯を沸かしっぱなしにできるので安心感がある。持参したアルミホイルで巻いたベーコンを焚火に放り込む。数分でいい具合に焦げ目がつきアツアツの湯気をだしバーボンにとても合う。旨すぎ。お湯が沸いた鍋を下す。取っ手は全く熱くない。そこにラーメンのお湯を調整し、麺をぶち込む。再度焚火で数分温める。箸でかき混ぜ鍋の蓋にラーメンを移す。蓋は深さが4.5cm程あり、ラーメン皿としても使える。そこに卵を投入。しかし、気温が低すぎるので入れたその場から冷めていくので玉子がうまいこと半熟に固まらず、生の卵かけごはん状態でちょっと失敗してしまった。すぐ冷めることを前提に料理をしていかないと反省する。締めのラーメンを食べお開きとする。空を見上げると満天の星だった。


【バーボンロックの氷は川が凍ったもの】

【卵入り塩ラーメン。冷めてヌルカッタ】

テントに入り、まず携帯、アップウォッチを充電器に接続し、靴下を2重にし、インナーシーツに入り、寝袋に入り、最後にシュラフカバーをかぶる。足元に焚火で沸かしたお湯をペットボトルに入れたものを忍ばせる。これが湯たんぽとなり非常に暖かかった。また、落葉をたくさんテントの下に敷き詰めていたのでそのせいか、クッションもよく、暖かい。しかし寝返りを打つと背中が寒く、ホッカイロなんかを背中に張り付けると良いと思う。持参した笹本稜平著「ソロ」を30分程読んで就寝する。朝方寒さで何度も目覚めるが以前のような寒さは感じなかった。大分防寒対策ができてきたということだ。

外界が暖かくなり8時頃にようやく寝床から起き上がることができた。まず、焚火を熾し、湯を沸かす。コーヒーを淹れ、リゾットを作る。天気が良いが風が強い。急に小さな竜巻が襲い荷物が飛ばされた。誰もいない河原で一人のんびりと過ごす。いつも朝はあわただしく帰っていくのだが今日はのんびり過ごし、焚火をいじくり、煤だらけの鍋を洗いのんびりと後片付けし、帰路につく。今度はもっと下流を熊谷まで下っていきたい。しかし寒さはこれからが本番だ。防寒対策をさらに強化し、快適な生活空間を作り、ブッシュクラフトをさらに実践していこう。

【焚火で朝食の準備】

【川が凍っている】

【朝飯も焚火で】

【朝のコーヒー。作っているうちに冷めていく】

【太陽光チャージで充電】

RIVER EXPLORER's SUP LIFE

マレーシア、タイでのSUP TRIP、 そして 日本でのSUP LIFE, OUTDOOR LIFEを 綴っていきます。

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