2016.11.4(金)~5(土)サメット島SUP TRIP with 柳井田、若生<1>DAY1

【バンペー港からサメット島へ、いざ出発】 日本から俺の後輩二人がタイに来た。柳井田(やないだ 40歳)、若生(わこう 33歳)の二人は日本にいるとき良く一緒にカヌーで川下りしたり、キャンプしたりした一番ワイルドな後輩だ。カヌーをやっていたのでパドルの扱いは慣れている。SUPは初めてだが、せっかく日本からはるばる来るのでタイで一番近く一番綺麗なサメット島へSUP TRIPに行くこととした。今回のテーマは「サメット島を半周し、朝日を見て魚を釣って刺身にして食べる。」だ。前日は少々飲みすぎたが、朝7:30amに出発し車の中で3時間爆睡していたら、バンペーの港に着いた。11:00am発の船に乗り込む。料金は往復THB100(300円)だ。港から約40分定期船に揺られ11:45amにサメット島上陸。ナダン桟橋に降り立ち、入島料THB20を払い、桟橋の脇から出発しようとしたら「今日SUP初めてなんで、ビーチでちゃんと練習してから行きましょうよ!」と柳井田がワイルドじゃない発言。しょうがないのでSUPバッグを引いてサイケオビーチまで約20分歩く。この島は国立公園になっているので検問所で一人THB200(600円)を支払う。金曜日ということもありそれほど人はたくさんいない。しかし、既に大量の汗をかく。サイケオビーチに着き、ビーチの脇で早速SUPを取り出しポンピングし空気を注入する。二人は手順が今一つわからないので、結局3台分の手間が掛かる。初めての二人にHOW TO SUPを指導する。先ずは荷物をSUPに乗せず練習開始。カヌーをやっていたのである程度できるだろうと思っていたが全くSUPの上に立てない。柳井田は果敢に立とうとするが、どういうわけか毎回後転しながら海にドボンと落ちていく。かなり派手な落ち方だ。若生はSUPの上で腹ばいになりパドリングもしていない。「立て!若生!」と檄を飛ばすと、片足だけ前に出し、漕ぎ出した。変わった漕ぎ方だ。実に面白い。 

【片足漕法の若生】 

 波も風もある程度強くなってきて、結構流されてしまった。初めてなので、おっかなびっくりで何度も沈を繰り返す二人。取り合えず時間がもったいないので、最悪Sit On Paddle(SUPにまたがり漕ぐ、なずけてSOP)で漕げるだろうという判断で、荷物を防水バッグに詰め、SUPに固定し今日の目的地であるティアン湾を目指し13:00に出発。距離的に約12km。通常だったら2時間で漕げる距離だ。今日は比較的海況は良いが、風が出てきた。でもダウンウインドだ。風が背中を押してくれる。今夜は6時には海に沈む夕日が見えるだろう。夜には三日月が拝めるはずだ。サイケオビーチを出発しパイ湾までたどり着いた。二人はまだ慣れておらず後ろからとろとろついて来る。俺は先日購入した海外仕様の防水BLUE TOOTHウォークマン(NWZ-WS615 BLACK THB5,999)をつけて、海の上でYOU TUBEから大滝詠一の「A LONG VACATION」をワイヤレスで聞きながらパドリングを開始。とても気持ちがいい。これがしたかったのだ。海に落ちても防水なので大丈夫。ワイヤレスなので動きの邪魔にならない。日本での販売はブルーカラーの一色だがタイで購入したものは海外仕様なのでブラックカラーが手に入った。雄大な海の上で、青空を眺め、大滝詠一のすてきな曲を聴きながらSUP TRIPできるなんて幸せだ。トウブティム湾が見えてきた。二人はSUPに座って漕いでいる為沈もせず、意外に距離も離れず順調にがんばってついて来ている。 

【Sit On Paddleを楽しむ二人】

俺はできるだけ早く到着し釣りをしたいので彼らの位置を確認しつつ先を急いだ。途中距離が離れると海の上で待ち、一定の距離で漕いだ。ヌワン湾が見えてきた。後輩の二人はかなり遅れてきたが何とか位置は確認できる。チョー湾を通り過ぎ、ウォンドワンビーチが見えてきた。ここで休憩しようか迷ったが隣のビーチが本日の宿泊先のあるティアン湾だ。今日の宿は前回4月にShojiとのSUP TRIPで泊まったバンタイサンタイリゾート、3名分のシングルベッドが入った一泊THB2,500(7,500円)の部屋だ。一人当り2,500円と安い。松田聖子のアルバムCandyを聞きながらパドリングしていると懐かしいティアン湾にプライベートビーチを持ったバンタイサンリゾートが見えてきた。二人とも遠くで漕いでいるのが見える。先に上陸し時間をチェックするとなんとスタートから50分で来てしまった。風の力は凄い。前回はトラブル発生の為ここまで2日かかっている。二人の姿が見えてきた。「おーい!いつまで座ってるんだ!立て!」と叫ぶと柳井田が果敢に立ち、いつものように後転しながら、海にドボンと落ちていった。若生は相変わらず座ったままだ。聞こえないふりをしている。「お疲れさま!」何とか全員無事にゴール。 

【今日の宿泊地になんとか到着。喜びの二人】 

SUPをプライベートビーチの木陰の下に置き、フロントでチェックインを済ませ部屋に入り、とり急ぎずシャワーを浴びようとしたら、既に柳井田がシャワーを浴びている。こういうことは誰よりも早い。荷物を整えとりあえず近所の右手のレストランに行き、シンハビールで乾杯。「プハーっ!何という冷たい喉越し。タイ最高だ!」と柳井田。二人とも今日はもう漕がなくていいという安堵とほっとした気持ちで旨いビールを味わっている。疲れているが、いい疲れだ。立て続けに2本ずつビールを飲み、つまみにポテト、春巻き、焼飯を注文し、飲み足らないので部屋から夜の為に持参したマッカランを1本若生に取りに行かせる。オンザロックにしてしこたま飲み静かなプライベートビーチで小一時間まったりし、デッキチェアで昼寝タイム。若生がしきりに「釣りしましょうよ、釣りしましょうよ。」というので持ってきた釣り道具を準備し、とりあえずそのレストランの前からルアーを投げる。 

【釣りに興じる若生】

 すると、一投目からキター!小さいがオコゼのようだ。「オー釣れるぞ!」 

後は若生に任せ俺はまた、デッキチェアに横になりマッカランをいただく。釣り経験の無い若生に当たりは全く来ず、しまいにラインをむちゃくちゃに絡ませ修復不能にさせ、大量にリールを破棄する羽目になった。その後、場所を代え本格的にやろうと左奥の磯場へ向かった。そこでは既にエギングをしているローカルがいる。若生は歩いていったが俺はSUPで磯まで向かい上陸。その際ぞうりを持ってこなかったので、岩に無数についた貝殻で足を切ってしまい、血だらけで釣りをすることとなった。又若生が仕掛けを岩場に引っ掛け、エギング釣りのタイ人に取ってもらったが、また、引っ掛け最後にブチっときってしまった。見かねたタイ人が、一匹小さいイカをくれた。釣りの後、部屋でイカを切って刺身にしワサビ醤油を持って夕飯を食べにレストランへ。釣りに熱中してしまった為に日没となり夕日を眺める事はできなかった。夜の宴の始まりだ。「旨い!」やはり自分で釣ってないが貰った新鮮なイカは何ものにも代えがたい。持参した冷酒が温かくなっているので、店で氷を頼みロックにして冷酒を頂く。ウー!なんて最高なんだ。気の合う仲間とSUP TRIPし、イカ刺と、冷酒を飲む。つまみに魚の蒸し焼き、イカの丸焼き、タイヌードル、肉野菜炒めを注文する。若生がさらに「生エビのサラダ頼んでいいですか?」と。お腹大丈夫か?と心配したが旨そうにワサビ醤油でいただいている。半分以上を若生が食べきった。みんな充実したいい顔している。

しかし、さっきから蚊に刺されて痒い。店のあんちゃんが蚊取り線香をビール瓶に割り箸でさして持ってきたが風の影響で俺の脚には煙が来ず既に5匹ほど刺さされた。いつも携帯している「キンカン」を塗りつつ、酒を楽しむ。残りの俺の人生は色々なところへ冒険的旅をしながら気の合う仲間とすごせればいい人生になるだろうな‘と思う。SUPは一生付き合えるスポーツだと思う。すぐ冷酒は無くなり、酒をウイスキーに代えタイ料理を肴にしこたま飲んだ。話は尽きない。三日月の夜はしんしんと更けてゆく。




RIVER EXPLORER's SUP LIFE

マレーシア、タイでのSUP TRIP、 そして 日本でのSUP LIFE, OUTDOOR LIFEを 綴っていきます。

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