2017-12.2(土) Packraft 上長瀞~波久礼(1D)
【長瀞の最後の瀬へ】
今日もいい天気だ。明日は用事があるため1day tripで上長瀞にパックラフティングに行く。自宅を10時半頃にパックラフトの入ったバッグパック(およそ15kg)を背負い家を出て、浦和から熊谷に向かう。熊谷で秩父鉄道に乗り換える。その改札口に「本日の長瀞ライン下りは渇水のため中止です。」と出ている。雨が降っておらず水量が少ないのだ。ライン下りの船がいなくて下りやすいな、と思う。上長瀞までの車内は、秋の紅葉を見ようとたくさんの観光客でごったがえしていた。ほとんどの乗客が「長瀞駅」で下車。俺は次の長瀞駅で降りる。ここが、長瀞ライン下りの出発点でもある。まちは、ほとんど観光客もおらず、静かそのものだ。観光案内の看板を頼りにGoogle mapで確認しながら、荒川を探す。
【packraftを入れた装備一式】
【今回の出発点、上長瀞】
【丁度紅葉真っ盛りだ】
凄くきれいな紅葉の森が川沿いにあり、その林の間から荒川が見えた。やはり水は少ないみたいだ。紅葉の綺麗さに一時見入ってしまった。ここでテントを張ったらフカフカの紅葉ベッドでどれだけ気持ちいいだろうか。次回は上長瀞のこの林の中でテントを張ろう。気温も多少暖かいだろう。荒川に出てみるとスポットでカヤックをやっている人たちが6~7人いた。波が巻き返してサーフィンができるポイントが川には何か所かある。そのスポットでループや回転等色々な技をプレイボートで技を磨くのだ。俺はそんなことには興味がないので(何度かやったが、結局うまくできず、自分には合わない。)川の上流へ歩いて行って河原を偵察した。どこかに次回の良いキャンプサイトはないかと歩いた。良いキャンプサイトとは下が砂か乾いた草地や落葉で平らな畳一畳ほどの空間と、座れるほどよい石があり、焚火用の薪となる枝や流木が周りに落ちており、きれいな川が流れて近隣の住居の灯りが目に入らない場所。なかなか無いものである。しかし、ここの河原はその理想にかなり近いよい河原である。近くに温泉でもあればさらに最高だが。
【天気も良く、紅葉も美しい】
早速、カヤッカーから下に離れた場所で持ってきたパックラフトを準備する。パックラフトを陸上でパンパンに膨らましても、水温がかなり低いので水に浮かべるとかなり萎んでしまうため少し下って中の空気が安定したところで一度途中で上陸し空気を補充する必要がある。なかなかめんどくさい。穴が開いてしまったのかと一瞬ドキッとしてしまうがパックラフトのゴムは引き裂き強度が強くそう簡単には破れない。俺が実証済みだ。前回7時間下ったがかなりの回数、底を川底の岩でこすり続けたがビクともしなかった。バッグパックをパックラフトの前方に縛り付け、2時過ぎにさっそく出発。出発するとすぐに長瀞渓谷の激流に突っ込む。巨大な波しぶきが怒涛のようにぶつかってくる。アドレナリンが噴出してくる。既に2時半を回っており、日も傾いてきている。長瀞の紅葉を見に訪れた観光客が石畳の上から俺の写真を撮っている。俺はそれを見ながら、熊谷駅で320円で買ってきたキンキンに冷えたビールを開け、川の上から長瀞の紅葉を見てビールを飲む。最高の紅葉狩りだ。
しかし、次の瀬で飲みかけのビールが倒れてしまい、荒川の水が浸入し、ビールの水割りを飲む羽目になってしまった。うう、ビールの水割りは、うまくない。
【装備一式パックラフトに積んで川を流れゆく】
【激流のおかげでビールが水割りに】
【逆さ紅葉】
綺麗な紅葉を見ながら下っていくと、2週間前にカナディアンとSUPで遊びに来ていた二人組と同じ場所で出会った。近寄っていくと「2週間前にお会いしましたよね」と先方から声をかけられた。「ええ、そうです」二人は今から薪を集めて焚火キャンプをするらしい。「パックラフトで旅をしているのを見てかっこいいなあと思っていたんですよ」と。嬉しいことを言ってくれるものである。10分程俺のカヌー歴やパックラフトのことを聞かれ、話し込んだ。漕いでいないと寒さが増してくるのでこの先の上陸できる場所を教えてもらい、早々に別れる。一緒に焚火をしてバーボンでも飲んで語り合いたいなあと思った。(明日はラグビーの試合があるからしょうがない)あまりの寒さに、持参したバーボンを飲みながら下る。身体を温めるためパドリングの手を休めず漕ぐ。だんだんとダム湖の様相を呈してきて水の動きがだんだんとなくなってくる。すると、一人SUPの練習をしている若者に出会う。後ろから、「こんにちわ」と挨拶をすると、今日は暖かかったので」SUPをしに来ましたとのこと。次回このあたりでSUPをしてもいいなと思う。SUPで荒川を下ってみたい。前回と同様の「波久礼駅」近くの橋の下、左手にレンタルカヌー屋の上陸場所を見つけ使わせてもらう。たくさんのカヤック、カナディアンが置いてある。人はだれもいなさそう。5時に上陸。約3時間の旅であった。周りは真っ暗、寒さで震える中、SOTOのMUKAという石油ストーブに火をつけ、お湯を沸かす。あっという間に湯が沸く。さすが4000kcalのパワーだ。それに塩ラーメンをぶっこみ胡椒とゴマを入れ食す。旨し。冷えた身体を温めてくれる。急いでパックラフトを片づけ、バッグパックに仕舞い、「波久礼駅」へ向かった。電車の中でも十分な着替えをもっと来なかったために濡れながら帰宅。家でのお風呂がこんなにもありがたいものかと感謝した。次回はパドリング中のグローブ、着替えをきちんと準備してこよう。
【初デビューSOTO MUKA石油ストーブ】
【今回のゴール 波久礼(はぐれ)】
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