2017.12.16(土)~17(日)上長瀞~波久礼(1N2D)

【700gのツエルトテントCROSS OVER DOME】

浦和駅で電車の発車まで8分ある。急いでトイレへ。用を終え、階段を駆け上がり電車に飛び乗る。何とか間に合った。座席に座り、残り少ない服部文祥「ツンドラサバイバル」を読む。水を飲もうとバッグパックのサイドポケットを手探るとボトルが無い。しまった、トイレから出るときにドアに引っ掛けて落としてしまった。これが全てのけちの始まりだと全く気付かなかった。電車の暖かさでうとうとしてしまい、小一時間寝てしまった。熊谷駅は未だかと、電車に掛かっている路線図を見るとなんと俺が乗っていたのは熊谷駅へ向かう高崎線ではなく宇都宮線であった。あちゃ~。次の駅で飛び降り再度大宮駅へ戻る。約2時間のロスとなる。結局12時頃に目的の上長瀞駅に到着。天気は上々。スポットでカヤッカーがフリースタイルの練習をしている。その下手で着替え、パックラフトの準備をする。さらに下手からは競技カヌーの2人組が川を上がってきた。早速パックラフトに乗り込み出発。ヘルメットにGoProをセットし電源を入れる。つかない。充電したはずのバッテリーが放電している。1週間前に入れたので入れる時期が早すぎたか?まあいい。今回は防水カメラで撮影していこう。今日の水量は以前にもまして少ない。しばらく雨が降っておらず毎週どんどん水量が下がってきている。最初の激流を下る。波しぶきをじゃんじゃん浴びる。アドレナリンが沸いてくる。気持ちいい。最後のカーブをなんなくクリアする。写真を撮ろうとバッグパックに括りつけておいたNikon Coolpixを取り出すと何とバッテリーのふたが開いているではないか!傾けると中からどぼどぼと水が出てくる。今年に入ってカメラの水没3回目だ。ほんと今日はついていない。厄日だ。今日は足先を温めることと防水を兼ねて新規購入したメレルモアドⅡミッドGTX 26.5cmを履いたまま乗船した。水に濡れることなく快適だ。たまにスプレーカバーから垂れた水がパックラフトの中に落ちてくるが問題なさそうだ。雲は多少あるが晴天が続き気持ちが良い。長瀞を訪れる観光客は大分少なくなってきている。紅葉の時期も終わりもう冬景色だ。来年1,2月になれば雪景色になるのだろうか。日本の冬は寒い。まだ0度を下回っていないが。しかし、水の透明度は冬が一番だ。途中60cmほどの鯉が悠々と深場を泳いでいるところを見た。あまり魚を見かけなかったが岩場や深みに隠れているだけでしっかり魚はいるのだ。今度釣りをしてみよう。釣って焚火で塩焼きにしてビールのつまみにしてみたい。


しばらく行くと前方でフライフィッシングをやっている青年がいた。「こんにちは」と声をかける。「何が釣れるんですか?」と聞くと「山女魚やウグイが釣れますね」と。「ドライですか?(毛鉤を水面に浮かして釣る毛鉤のこと)」「そうですね」と。「この先上陸できるポイントはありますか?」と聞いてみると、「この河原の先にコンクリートの道がありそこから上がれますよ。右手を行くと波久礼駅です。この川の先は相当いかないと上るところはなく、モンベルと他の業者で共同で使っている道がしばらくいくと左手にあります」とのことだ。この河原でテントを張ろう。

上陸し荷物を出すと何と防水バッグがびしょ濡れで水がしみこみ寝袋がびしょびしょに濡れているではないか。これはやばい。今夜は相当に冷え込むはずだ。命に係わるぞ。早速すべてを河原に広げ乾かす。しかし、もう日没が迫っており気温もだんだん下がってきている。奥の竹の林に細引きロープを巻いて洗濯物干し場を作り濡れたものを吊り下げ乾かす。ちょうど都合よく砂地の場所があったのでそこへ軽量化のために持ってきたツエルトテントCROSSOVER DOME(700g)をたて、中に銀紙シートをひき、その上にNEMO 20R Tensor 183cm (360g)の軽量マットを敷く。すべて空気で膨らますタイプで少し時間はかかるが厚みがあり寝心地は最高である。それにMont-bellのピローと軽量化のために取り寄せたブリーズドライテック ULスリーピングバックカバー(2レイヤー 190g)を広げ夜に備えた。昼飯を食べてなかったのですぐにでも腹に入れたかったが、日が完全に暮れるまでに薪を集める。意外と乾いた流木が流れ着いており、竹林もあるのである程度の量を集めることができた。既にブラックダイヤモンドのヘッドランプ(58g)で照らさないと暗くて見えなくなっている。広葉樹が多く落葉でふかふかなベッドがたくさんできておりそこから乾いた葉をかき集め焚きつけにする。ライター一発で火が付く。細枝を熱がこもるように平行に盛り付け火の温度を上昇させる。太い竹は中心を火の上にかざし、火力で割るようにくべる。椅子がないので大きめの座りのよさそうな石を何個か集め椅子を作り、EARLY TIMESのバーボンで焚火に乾杯。500mlのMOLTS BEERをチェイサーに、つまみはカマンベールチーズとナッツ。焚火はテレビなんかよりずっとおもしろい。同じ炎の揺らめきは二度とない。見ていて飽きない。いろんなことを思索する時間となる。ゆっくり物事を考える良い時間が持てる。アルコールでと焚火で体が温まったら、飯の時間。エビのリゾットと卵入り塩ラーメン。これさえあれば何もいらない。アルミ缶で作った風防でMUKAストーブを囲みお湯を沸かす。あっという間にお湯が沸く。さすが4000kcalの熱量だ。見上げると空には満天の星が輝いている。真っ直ぐな川面に左右とも森が川に沿って覆い尽くしている。カナダのユーコン川に似ている。カリブーでも出てきそうな良いキャンプサイトだ。干していた寝袋を持ってきてしばし焚火にかざす。水を吸った羽毛から水蒸気がもわもわと立ち上る。乾燥し始めている。これで十分水分を出し寝られる状態まで持っていくことができた。テントに入り就寝。手足首が少々寒いが何とかねられそうだ。明日はラグビーの練習が早朝からあるので5時起床で撤収だ。トラブルが多い一日だったがその分思い出に残るパックラフティング・トリップだった。



【防水バッグが機能しておらず全てずぶ濡れ。特に寝袋今夜は大丈夫か?】

【今夜の寝床】


【バーボンとビールと塩ラーメンさえあれば、そこが最高の焚火Restaurant】

【焚火とメレルモアドⅡミッドGTX 26.5。 最高のフィット感】

【エビのリゾットと卵入り塩ラーメン。バーボンのつまみはカマンベールチーズ】

【5:00起きの図。ラグビーの練習に行かねば。】

【波久礼駅】

【7:03発の秩父鉄道に乗り込み俺の旅が終わる】

RIVER EXPLORER's SUP LIFE

マレーシア、タイでのSUP TRIP、 そして 日本でのSUP LIFE, OUTDOOR LIFEを 綴っていきます。

0コメント

  • 1000 / 1000